Title: Original and Copy
Installation
2019

It is a work that uploaded 6 image data to 7-Eleven’s Net Print service on different each days during the exhibition, displayed its reservation number and output method.
Visitors to the exhibition can use this number to output images at Seven-Eleven stores nationwide.

I was thinking that picture which is drawn electronically on the screen of computer can be called the“original”?

Where is the original picture that I drew electronically ?

An image on the screen of computer is indeed the original/mother before printing but it is not the“original painting/picture”. Because I recognise those images as just information which is composed of pixels. So I made some works that doesn’t have original painting/picture, there are only copies with the thought of pictures which is drawn electronically doesn’t have the original painting/picture at the beginning. I used smartphone app to draw the images just by using my fingertips. I didn’t use inks and papers.Therefore, I think there are only printed copies and the original paintings/pictures don’t exist anywhere. At the exhibition hall, I displayed the reservation number as a work so that visitors can freely copy the image.

※ This number has already expired.


「原画と複写」

会期中、日替わりで6枚の画像データをセブンイレブンのネットプリントサービスにアップロードし、予約番号と出力方法を表示した作品です。
展覧会の来場者は、この番号を使って全国のセブン-イレブンで画像を出力することができます。

“原画”と”複写(コピー)”について考えたとき、”原画”とは辞書にはこう記されてありました。

「複製したり印刷したりする、もとになる絵(デジタル大辞泉より)」
「複製に対してもとの絵(明鏡国語辞典より)」

では、デジタル上で描いたものは、スクリーン上に完成したものを原画とするのか?という疑問が浮かび上がります。
スクリーン上に存在するイメージは確かに印刷する前の“もと”ではありますが、“原画”ではないと私は考えます。そこにはpixelで構成された情報があるだけと認識しているからです。(これは私が大学に勤めていた時、ソフト上で作成されたPDFやWord文書はあくまでも原本の複写(コピー)でしかなく、出力したものに公印を押した文書でしか原本と認められないという基本的な規則があり、この事に影響を受けた考え方であると思います。)
そこで、デジタル上で描かれたものについては、原画が最初から失われているという考えをもとに、コピーだけが存在するという作品(原画の無い絵)を制作しました。
イメージはすべてスマートフォンのアプリケーションを使って指先で描いたものですので、インクや紙を使用していません。
したがって、原画は何処にも存在せず、印刷された複写(コピー)だけが存在すると考えました。
展示会場では、来場者に番号を控えていただき、期限内に自由にコピーしてもらえる作品として予約番号を展示しました。

※このナンバーはすでに期限が切れています。